皆さん、結婚はしたいけれど、なかなか決まらない、どう行動したら良いかわからないというのが現状かと思います。また本当に相談所に入れば決まるのかという不安もあるでしょう。そこで当支部で成婚された方の事例を少しご紹介いたします。婚活してみると、迷いや悩みがたくさん押し寄せてきて、とても一人では抱えきれないほど大変です。だからこそ、身近にいてなんでも相談できる仲人が役立つのです。仲人は、現代風に言えば「婚活カウンセラー」なのです。私たち仲人のアドバイスや後押しのポイントがどこなのか、どうして次々と成婚へと導くことができるのか、ヒントが満載の事例ばかりですので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
事例① 条件を絞りすぎず、お人柄を重視してご成婚!
東京都内にお勤め35歳の初婚女性の場合
勤務先近くの結婚相談所に入会し、何人かの方と交際しましたが、なかなか「結婚を決めよう」と思う方がいませんでした、とのことでした。プロのカメラマンが撮影したお写真を持参されましたが、「おすまし顔の写真より、あなたの可愛らしさとお人柄がわかるお写真が良いわよ」と、仲人が和やかな雰囲気でお話ししながら自然な表情を撮影して掲載しました。
彼女は短大卒で、お相手の希望は「大卒で、できれば住まいが近い方」。
彼女が入会して間もなく、1歳違いのお人柄の良さそうな上場会社勤務の初婚男性が入会されました。その方の希望は「小柄で年齢が近くてお人柄が良い方」。
この男性は大卒ではありませんでしたが、彼女にお似合いじゃなんじゃないかと仲人の直観が働き、「こんな女性がいるわよ」とお話しすると「ぜひお会いさせてはいただけませんか?」とのこと。さっそくこのことを彼女にお話しすると、女性のほうも「お会いさせていただきます」とのお返事。お見合いを経て無事交際がスタートし、お二人とも他の方とお見合いすることなく、成婚されました。
(ポイント)
前の相談所で結婚に至らなかった一番の原因は、彼女が「大卒」という条件を重視しすぎたためかと思います。条件だけでは結婚はできません。ある程度の条件がクリアされていたら、お人柄のほうが重要です。彼女には他にもお申し込みが入ってきたのですが、「もっと良い人がいるかも?などと考えず、彼のお人柄をよく見てください」とお話ししたところ、すんなり決まってしまったのです。「この人は」と思う方に会えたら、浮気心を出さず、一人に絞ってデートの回数を重ねることが、優柔不断にならない秘訣です。また手前味噌ですが仲人の「このお二人は合う!」という直観も、あながち間違いではありません。
事例② 不安や疑問はどんどん仲人に相談してご成婚!
29歳一人っ子の初婚女性の場合
初めは「母と一緒に伺います」とのことでしたが、「自分のことなので一人で来られませんか?」と申し上げたところ、来てくださいました。「家族が皆公務員なので、できれば公務員の方。結婚しても共働き希望」とはっきりしたお考えでした。
この女性はとても心配性でしたので、お見合いの話題や服装のことなど、わからないことや不安なことはきめ細かに相談に乗らせていただきました。恥ずかしそうに「こんな感じのワンピースで良いですか?」と相談されたり、「ちょっと頑張って2キロくらい痩せると良いわね」とアドバイスしたり、メールのやりとりもこまめに重ねました。お見合い後は、何度も事務所で反省会です。「この経験を糧に次に生かしましょう」なんていうお話もしました。その甲斐あって希望通り公務員の男性とご成婚となり、無事退会されました。
(ポイント)
何と言っても婚活は不安です。人生を決める決断ですから当然です。そんなときこそ仲人の出番。少しでも安心して婚活が進められるよう、仲人がまめに不安を解消し、適切にアドバイスするよう心を配りました。この女性は特に心配性で遠慮がちでしたので、お気持ちを汲んで優しく励ますことを心がけました。幸いとても可愛げのある方でしたので、あまり心配しませんでしたよ。可愛げは重要です。男性から見ると可愛げのある女性はとても魅力的でしょう。もちろん男性だって可愛げがあるほうがモテますよ。
事例③ 浜名湖での鰻デートなど、粋な心遣いでご成婚!
茨城県在住の48歳、上場会社社員男性の場合
以前に成婚されて退会された男性からのご紹介で来られました。「かなり遠方ですので近い支部をご紹介します」とお話ししましたが、「友達がここで決まりましたので、あなたを信頼しています。遠くても通いますからお願いします」とのことでご入会されました。
初めてのお見合いはご縁がありませんでした。
「何か悪いところがあったのか、お話ししたい」とお電話したところ「ではお会いしてお話ししたいので伺います」とはるばる来所されました。この行動力と熱意に、私自身も心動かされるものがありました。やはり顔を合わせてお話ししないと伝わらないことってありますものね。次のお見合いが決まったとき、「最初のお見合いは緊張しすぎて堅すぎたようでしたので、力を抜いて楽しくお話ししてきてね」とアドバイス。神奈川県在住の方との、お見合いが無事成功し交際がスタートしました。住む場所は離れたお二人ですが、夏、お相手の女性が夏バテで食欲がない時に、わざわざ浜名湖まで出向いて美味しいウナギを食べ、横浜中華街で「元気を出してくださいね」と肉まんをお土産に手渡されたそうです。「あれれ」という間に成婚し、退会されて女性の子供二人と四人でお幸せに暮らしておられます。
(ポイント)
緊張しやすい方でしたので、「楽しくお話ができるようにしてね。気遣いも大切だからね。そしてまめに活動することが大事よ」とアドバイス。とても素直に言うことを聞いてアドバイス通り実行してくださいました。女性にしてみれば「私の為に浜名湖まで行ってくれた」なんて、とても嬉しいことですよね。
仲人がアドバイスするときは、必ずそれなりの理由があるのです。それに対して否定したり、頑固になったりせず、「聞く耳」を持っていただける方のほうがすんなり決まります。
実は再婚同士のお二人。子供さんも一緒に新しい家族となり絆が繋がっていく姿を見るのは、初婚の方とはまた違う嬉しさがあるものです。
事例④ 慎重すぎて踏み出せない背中をググッと押してご成婚!
39歳の初婚女性の場合
別の相談所で3年活動しましたがうまくいかず、当会に入会されました。前回は10人ほどお見合いし、何人かは交際した方もいましたが、ダメだったとのことでした。新たな気持ちで活動開始です。仲人としても「3年婚活して駄目だった理由は何か」を考えましたが2回お見合いして原因がわかりました。慎重すぎて進めないのです。次にお申し込みが入って、条件的にも悪い方ではないし、お人柄も良さそうですのでお見合いに。お返事は慎重でしたが、仲人の励ましでなんとか交際が始まりました。毎週土曜日にはデートするのですが、その翌日には必ず当事務所に相談に来られました。デートの時、彼が自宅まで迎えに来てくれるのも、デート後、自宅まで彼が送ってくれるのもお断り。5回お会いしてもドライブデートは行かないなど、何しろ「慎重さん」でした。交際後2カ月経過して、やっとドライブデートに行きましたが、それでも日曜日には現れてご相談です。間もなく3カ月経過という時に仲人から水を向けたところ、プロポーズを受けて、めでたくご成婚となりました。お陰様で「中里さんじゃなかったら、私は決まらなかったと思います」とおっしゃって下さいました。
(ポイント)
結婚に至らない原因は慎重すぎる性格のようでしたので、とにかく安心して活動できるようにアドバイスしました。今の時代、ストーカー事件などもありますので、用心するのは当然。でもあまり慎重すぎてはチャンスを逃がしてしまう事にもなりかねません。彼女は3カ月間ずっと土曜日はデート、日曜日は相談所に通い努力しました。最後は「ヘロヘロです」と笑顔でおっしゃっていました。もちろん疲れたでしょうが、彼女にしてみたら、すべてをおおらかに受け止める仲人が傍にいて初めて、結婚へと踏み出せたのだと思います。
事例⑤ タイムリミットを決めて土日も集中して婚活しご成婚!
39歳の初婚男性の場合
私が見てもとても良い方ですが、「お見合いをしても決まりませんでした」とご入会されました。決まりそうになっても決まらないのは、なぜなのか質問してみたところ、土日はお休みでも仕事関連で職場に行ったり、友達とゴルフに行くのでデートは後回しになってしまうとのお話でした。「お仕事関連の用事は仕方ないですが、ゴルフはしばらくやめていただけますか?」とご提案してみると、「しばらくはやめて婚活に時間を使います」と約束してくださいました。5人の方とお見合いをされて、35歳の素敵な女性とご縁があり、すんなり成婚されました。
(ポイント)
この方が結婚に至らない原因は、土日の休みを婚活にあてなかったことだとはっきりしていました。年齢が39歳9か月でしたので、40歳までに見つけることを目標に頑張っていただくお約束をしてくださいました。お相手もあることですし、希望通りにはいきませんが、「何歳まで」と目標を設定し、集中して取り組むことも重要だと思います。